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作成日 : 2024/05/01
更新日 : 2024/05/01

ある1社員の休日 相馬野馬追編④

前回の記事はこちら

最終日

 3日間続く相馬野馬追、いよいよ最終日。

最終日は小高にある相馬小高神社で野馬懸が行われます。

野馬懸について、相馬野馬追のHPを確認すると、「騎馬武者数十騎が裸馬を境内に設けた竹矢来に追い込み、白鉢巻に白装束をつけた御小人(おこびと)と呼ばれる者たちが、多くの馬の中からおぼし召しにかなう荒駒を素手で捕らえ神前に奉納するという古式にそった行事です。」とあります。

さて、野馬懸を見る場合、少し大変なことがあります。

それが常磐線の本数。仙台~原ノ町は毎時1本あるのですが、その先、原ノ町~いわきは2時間以上空く時間帯もあります。そのため相馬小高神社のいいところで野馬懸を見る場合は、車利用、鉄道の場合は仙台からの初電を乗り継ぐことがいいかもしれません。

今回は後者を利用。

前回も同じ電車を使ったのですが、宿での食事に使える時間が非常に少ないのが難点。この日は野馬懸の後は福島で宿泊なのでチェックアウト。荷物を預かっていただいて鉄路で小高へ。

野馬懸

最終日も暑かったのですが、前2日ほどではありませんでした。

それでも暑いことは変わりないですが……「前回は小高神社のよさげなところで見たから今回は違うところで見たい」と思ったので場所を探していたら、神社に向かう坂の下にちょうどいい木陰を発見したのでそこに決定。

駆け上がる光景は前回見たので、今回は緩めに。この場所に決定したのには他に、先客が8×10のカメラを構えていたというのも理由にあります。6×7とかは見たことがあるのですが、8×10は初めて見ました。

場所が決まったので、今回は後ろから坂を上がっていくところを見物。

3頭の馬を小高神社の竹矢来に追い込む光景を見た後、坂を上がって後ろの方から「御小人」と呼ばれる人達が馬を捕まえるのを見物しました。馬を素手で捕まえるというのは、前回も見たのですが、なかなかに見ごたえがあるものです。最終日は平日になってしまうのですが、これも一度は見ていただきたいものです。

どうやら神社の井戸から汲み上げた水(御神水)には、「瀕死の怪我を負った御小人を蘇生させる」という言い伝え(実際これは本当の話ではないと思う)があるようで、野馬懸の最中に御神水をかけられ、元気を取り戻すという場面もありました。

 最初の1頭は捕まえられた後、相馬小高神社に奉納されます。これが絵馬の起源だとか。この辺は資料を見て一度調べてみたいものです。

他の2頭は捕まえられた後にセリにかけられ、という実演が行われて野馬懸は終了します。セリの後に神旗争奪戦が行われますが……

今回はセリまで見ないで途中で撤収することに。新地でもう1泊するなら最後まで見ればよかったのですが、この後福島に移動なのです。

小高から原ノ町へ行く鉄路は、10:44の後は13:28までないという状態。そのため原ノ町まで2駅分タクシーを使って移動しました。2駅と言いながらだいぶ距離があるので、待つことができる場合は一通り野馬懸を見て、小高で昼食を摂ってから移動することをオススメします。

3日の行程終了

 新地に戻って荷物を受け取り(宿が日帰り入浴も行っているので荷物受け取りの前に温泉で体力回復)、岩沼経由で福島へ。途中仙台に寄り道して昼食(杜の唐揚げそば)とずんだシェイクを摂り、福島へ移動。本来なら原ノ町からバスで福島へ行くのが最短なのですが、フリー切符なので鉄路での移動となりました。

以上で3日間の相馬野馬追について書き終わりです。

2024年は5月に繰り上がっての開催となり、比較的涼しいのでは、と思っています。今年も休みを取って相馬野馬追を見に行くつもりです。今年は馬場内入場証の抽選に落ちました。今年はどこの郷の出陣から見ようか、とまだ考えています……